日本版敗血症診療ガイドライン2020 における『CQ12-7-1 敗血症患者に対する急性期 ビタミンC投与』に関する推奨変更について

令和4年10月18日

一般社団法人日本透析医学会
  会 員 各位
 
一般社団法人日本透析医学会
理事長 武本 佳昭
総務委員長 友  雅司

日本版敗血症診療ガイドライン2020 における『CQ12-7-1 敗血症患者に対する急性期
ビタミンC投与』に関する推奨変更について

 日本透析医学会 会員の皆さまにはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 さて、下記のとおり日本集中治療学会及び日本救急医学会から「日本版敗血症診療ガイド
ライン2020」における『CQ12-7-1 敗血症患者に対する急性期ビタミンC投与』に関する推奨変更について周知依頼がありましたのでお知らせいたします。


 平素より日本集中治療医学会、日本救急医学会合同作成の日本版敗血症診療ガイドライン 2020(J-SSCG2020)にご高配を賜り、誠にありがとうございます。 さて、J-SSCG2020 特別委員会は、ガイドライン作成時のエビデンスに基づき、敗血症患者に対して急性期にビタミンC の投与を行うことを弱く推奨しました(CQ12-7- 1)。 しかし、2022年6月に大規模多施設ランダム化比較試験(RCT)が発表され、ビタミンC の投与が有害である可能性が報告されました。この結果を受け、本委員会は追加のシステマティックレビューを行い、新たに12のRCT を追加し、計23 RCT のメタアナリシスを基に再検討を行いました。 
 その結果、これまでの「弱い推奨」から、「敗血症患者にビタミンCの投与を行わないことを弱く推奨する(Grade2D: エビデンスの確実性=「非常に低」)」と「弱い非推奨」に変更しました。 この推奨の変更については、日本集中治療医学会雑誌、日本救急医学会雑誌にレターとして掲載しています(2022年10月4日公開)。
以下のリンクより内容の詳細 についてご覧をいただけます。

日本集中治療医学会雑誌 リンク

日本救急医学会雑誌 リンク
 
日本版敗血症診療ガイドライン 2020 特別委員会 
委員長 江木盛時(日本集中治療医学会)、小倉裕司(日本救急医学会) 
理事 西田修(日本集中治療医学会)、 久志本成樹(日本救急医学会)