・日本移植学会より「脳死は人の死」についての見解

会員各位

日本移植学会より下記のごとくにて、「脳死は人の死」についての見解がだされましたのでおしらせいたします。

日本透析医学会
腎不全総合対策委員会委員長 秋葉 隆
総務委員会委員長 水口 潤


脳死は人の死」についての見解


 臓器の移植に関する法律(1997年制定、公布、施行)では、本人が生前より脳死判定に従い、脳死後臓器を提供する旨の意思を書面により表示し、家族がこれを拒まないか、または家族がない場合に、2回にわたって法に規定する脳死判定が実施され、脳死と判定された場合は法的に死となることと規定されていました。
 今回の改正法(2009年7月制定、公布、2010年7月施行)では、本人が死後臓器を提供する意思を書面で表示しており、かつ脳死判定を拒否する意思を表示していない場合で、家族が脳死判定を拒まないか、または家族がない場合、あるいは本人の臓器提供の意思が不明で、かつ脳死判定を拒否する意思を表示していない場合で、家族が脳死判定を行うことを書面により承諾するとき、2回にわたって法に規定する脳死判定が実施され、脳死と判定された場合は法的に死となることと規定されています。

 日本移植学会におきましても、上記の法を遵守し、法に規定された趣旨を前提として今後のシステム構築、臓器提供の掘り起こしを進めてゆきたいと存じております。
 今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

日本移植学会